3/30の情報

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3/30夜までの情報です。西山裁判の流れといい、沖縄の現状といい、何となく嫌な予感をしていましたが、それが残念ながら的中してしまいました。沖縄戦の時の「集団自決(集団死)」には日本軍は関わっていないという見解が出され、あろう事か教科書の記述が書き換えられてしまいました。書き換えられても教師がちゃんと教えれば問題ないと普通は思いますが、「君が代」の時に立たなかっただけで大量処分が言い渡される今の社会情勢にあっては、カリキュラムへの細かな介入が教育委員会によってなされているのです。教育現場では、教師たちは実は真実を教えられないという酷い有様になってしまっているのです。(今日の「集団自決」書き換えに関する琉球放送(RBC)は該当ニュースのアドレスが無いので、RBCニュースページで観てください。)

RBCのニュースで出演していた「集団死」の経験者はこう語っていました。「今回のことで、後世の人たちに自分たちで勝手に死んだという解釈にされないか心配だ。60年以上経って、封印に封印して奥に仕舞い込んで来たものを、傷が治りかけて来たものをまたえぐるようなことはしないで欲しい」。当時11才だったオジィが目撃したものは「沖縄の人たちが勝手に決めた自主的な自殺だった」とでも言うのでしょうか。

文部科学省は「この件に関しては諸説有り、裁判にも配慮して書き換えた」ということらしいですが、岩波・大江裁判の判決への布石でも打ったつもりなのでしょうか。確かに「自決命令」を出さなかった日本軍の兵士もいたでしょう。しかしだからといって「日本軍全てが集団自決とは無関係」であると言えるのでしょうか。沖縄の人たちが被害妄想に陥って、話をでっちあげたとでも言いたいのでしょうか。どうしてそこまで過去の過ちをなきものとしようとするのか、その心境が全く理解出来ません。南京大虐殺でさえなかったと主張する「つくる会」の人たちの方針に則った形で検定がなされていると言わざるを得ません。RBCのニュースの終わりに、キャスターが「やりきれない」という感じで肩を落としている感じに見えたのは私だけではないと思います。

今回の検定で集団死への「日本軍による命令はなかった」となってしまったわけですが、それはそのまま「諸説有る」「真実かどうか微妙だ」「裁判に配慮した」という国の言い分全てが嘘だということの現れでもあります。つまり諸説有るのなら、その「諸説」を紹介して初めて「諸」説ということが出来るのです。定説となっているものを全く逆のものに書き換えることは、史実を伝える方法としてはあり得ない話です。

NHKでさえ疑問視している今回の国の言い訳は以下の通りです。「集団自決の命令は日本軍は出していない。そうではなくて集団自決は沖縄住民の尊い行為なのだ」。「尊い」の使い方が間違っているのではないでしょうか。「集団死」に関してはアメリカの公文書館に証拠が残っているのです。集団死の直後に上陸したアメリカ軍が生き残った住民から聞き取り調査をした証言集です。

さて、軍の関与が無いのなら、何故住民は「手榴弾」や「青酸カリ」を持っていたのでしょうか。日本軍が何も命令を出していないのならば、何故あんなに多くの人たちが自殺という方法をとったのでしょうか。普通の住民が、いくら追いつめられたからといっても「自死」という手段をとるでしょうか。親兄弟や親族を死に至らしめるというような方法を、何の情報も無しに一般住民がとるでしょうか。中学生・高校生が最大の愛の表現として親や祖父祖母を手にかけるなんていうことが普通あり得るでしょうか。

アメリカに捕まったら戦車で轢き殺される、切り刻まれる、強姦される、そう教えられて、手榴弾や青酸カリを渡され、「見つかったら捕まる前に死になさい」と命令されたからこそ起こった悲劇だったのではないでしょうか。愛する兄弟姉妹、子ども、親、祖父母がアメリカ軍に捕まったら凄惨な目に遭わされてしまうから、家族を愛するが故に殺し、殺されて行ったのではないでしょうか。人類史上例の無い悲惨な場面を「尊い行い」と言い放つことは「普通の人間」であるならば不可能です。

「沖縄語をもって談話した者は間諜とみなして処分する」という軍命が下り、日本軍は沖縄住民を間諜、つまりスパイとみなして殺害しました。そして「もし万が一アメリカ軍に投降されたら日本軍の秘密や居場所がばれてしまう危険が有る」という差別的な心をもっていたからこそ、「投降ではなく死を」と命令し、死ぬための道具を配って回ったのではないでしょうか。もし日本兵が「アメリカ軍に見つかったら投降しなさい」と教えていたら、集団死は果たして起こり得たでしょうか。

1945年当時の日本軍沖縄守備隊の長(ちょう)参謀長は南京帰りの軍人です。同じく南京帰りの従軍看護士も沖縄にいました。自分たちがやって来たことを今度はアメリカからやられていると解釈し、捕まったら自分たちが捕虜に対してやったように悲惨な死を迎えるしかないと思っていたのではないでしょうか。

日本は必ず歴史のしっぺ返しを食らいます。真実の声に聞かず、逆に隠蔽し、間違った「誇り」を取り戻そうとすることは、歴史を歪曲する行為以外の何ものでもないからです。岩波・大江裁判の行方がもの凄く心配になってきましたが、真実の歴史を変えることは不可能ですし、過ちの反省の上に築いて来た「平和への道筋」は決して覆すことは出来ないということを国は知るべきです。

「沖縄タイムス・3/30」
パラオ虐殺 県人犠牲/1944年 ハンセン病施設

合意案変更ではない/那覇施設局長

97年に空自使用検討/下地島空港

「沖縄タイムス・3/30社説」
[戦犯合祀資料]あらためて歴史認識示せ

「琉球新報・3/30」
下地島空港利用を合意 防衛相「97—98年長官時」

「琉球新報・3/30社説」
「靖国」戦犯合祀・根深い政府の隠ぺい体質

「琉球朝日放送(QAB)・3/30」
集団自決「日本軍の命令」無かったことに

「時事通信・3/30」
「歴史曲げずに伝えて」=沖縄の集団自決生き残り男性?教科書検定

「朝日新聞・3/30」
沖縄戦集団自決「強制」記述に修正意見 教科書検定

「君が代」不起立、最高で停職6カ月 都教委処分

「PAC3」、入間基地に初配備 日本、独自の迎撃能力

イラク撤退法案、米上院も可決 大統領は拒否の意向強調

「朝日新聞・3/30社説」
戦犯合祀—政府の主導だったのか

「毎日新聞・3/30」
教科書検定:沖縄での集団自決、「日本軍の強制」修正

「毎日新聞・3/30社説」
A級戦犯合祀 政府も積極的だったとは

このブログ記事について

このページは、hが2007年3月31日 00:56に書いたブログ記事です。

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